自分への戒めとして。
証券会社の営業職員が電話や店頭窓口で金融商品の売買の注文を受けていた。
それが今から20年ほど前にSBI証券や楽天証券、マネックス証券など、ネットから売買注文が行えるシステムが出来た。今では多くのネット証券が存在し、互いに手数料や外国株式を含めた取扱銘柄を増やすなど、差別化が図られている。
次はTHEOやウェルスナビ、folioなどのロボアドバイザーサービスがあらわれ、資産運用の方法に広がりがみえた。
そして今は「おつり」や、楽天ポイントやT-Pointなどに代表される「ポイント」からでも投資ができるサービスが出来ている。
今では個人に合った投資というのが選び放題になってきている。それは長期・積み立て・分散ができたことに世話がないが、急に資金を切り崩さないといけなくなる場面もあるだろう。趣味で投資する人もいるだろう。本気でお金を増やしたくて投資する人もいるだろう。
それなのにかかわらず日本人は投資をしないといわれる。預貯金や保険商品で6%超の確定利回りを実現していた時代もあるから無理もない。1ドル=360円の時代から100円の時代に変わったこともあるから無理もない。世界からみて相対的に金持ちになった時代があったから。それは現代でも、世界から相対的にみれば年収300万円でも上位2%に位置するので金持ちとみてもいいかもしれない。物価状況などによって一概に比較できないが、これといって野たれ死ぬほど貧乏な世の中ではない。
お金の幻想に憑りつかれても危険だが、お金の勉強は少しでもしておいたほうがいい。
さも当然の話しだが、これがなかなか難しい。
投資=危険というバイアスがかかっているのだから。バブル崩壊やリーマンショックもあれば無理もない感覚なのかもしれない。また、知らないものは不安になるわけで、不安になれば危険視するわけでそのような情報はシャットアウトしやすい。
しかし、企業を見渡せば経済圏の流れは広がっている。
KDDIはライフネット生命の筆頭株主、三菱東京UFJ銀行と合弁でじぶん銀行を展開している。
生命保険、銀行の次はカブドットコム証券と組み、証券業界にも参入する見込みだ。
ソフトバンクはネット証券のワンタップバイと提携を強化している。
ドコモはdポイントを投資に活用していく見通しだ。
いまは、誰でも投資ができる時代。
投資はノーリスク、ノーリターンで乗り切ることは不可能に近いが、立ち向かう勇気も持っていきたい。